実行機能を使ってやりたくない事もすらすらと

2021年01月26日 17:10

暫く空いてしまいましたが、
育脳ピアノレッスンの記事を
また書いて行きます💐



②実行機能を鍛えて、やりたくないこともすらすらと

もしあなたが、お子さんにピアノを
習わせたいとお思いなら・・・

ぜひ、知っていただきたい脳のことを
書いています。


前回の育脳ピアノレッスンの教科書セミナーの
ブログで、音楽のトレーニングと
IQ の関係性について
書かせていただきましたが、

前回取り上げた研究では、
実行機能についても触れており、
音楽のトレーニングは、
 実行機能 にもいい影響が出ていると。
実行機能とは、
行動、思考、感情を制御する 能力で、
脳の前方に
位置する前頭前野を含む神経機構
と関係している認知プロセス。

実行機能って?
ちょっとわかりにくいという方は以下の動画をどうぞ。


ハーバード大学子供発達センター
https://youtu.be/5cYHga8ozhU

私たちには、繰り返し練習することで身につくコアな力が必要なのです。
 
 

科学的にはこのスキルは、実行機能または自己制御能力と呼ばれ、
重要なことに集中し計画を立て、目標を達成することを助けてくれます



→ピアノレッスンでは、楽しみながら繰り返し練習していきます


これによって私たちは生活で起こる様々な事に対応しながら
間違うことなく生きていくことができるのです
またこのスキルは私たちの衝動的な行動を抑え、必要な時に方向性を正してくれます



→衝動的な行動を抑える力は、音楽トレーニングを受けた子はマシュマロテストの結果も優れているという結果があります
注釈:子供の忍耐力判断力を測る有名なテストで「今すぐならマシュマロ1個あげるけど、もう15分待ったら2個あげるよ」と言って、どちらを選ぶか観察するというようなテスト。
 
 
幼少期を通して複雑な神経回路が構築され、脳の様々な領域に広がることにより、
私たちのコアなる力が発揮できるようになります
使えば使うほど神経のつながりは強力で迅速なものになります
だから練習がとても大切なのです



→音楽トレーニングで脳の構造が変わります
子供の時にコアとなる力を身につけることはその後の人生に強固な基礎を与えてくれます



→ぜひピアノレッスンでお手伝いさせていただきます




おまけ・・・💐
ちょっと音楽の
専門的なお話しです。

先ほどの論文の翻訳を引用すると
(翻訳:バイオラ大学 
ピアノ教育学講師 河村まなみ先生)

音楽トレー ニングは、
複数の認知機能と基礎となる
ニューラルネットワーク(神経回路網)を
利用する多感覚 体験です。

実際、ポリフォニック(多声部からなる音楽)
的な音楽を、
読んだり、聞いたり、理解したり、
演奏したりするには、


音とリズムの同時処理、高次の知覚処理、細かい感覚運動がすべて総合的に、同時に、
スム ーズに行われることが必要です(Münteet al。、2002)。
 
 

長期的な音楽トレーニングは、
これらすべての機能を
日常的に取り入れてトレーニング
するため、
ミュージシャンは音楽関連の能力だけ
でなく、
関連脳作用全般のスキルも
向上させるようです。

従って、ミュージシャンは、
音楽の複 雑な規則性と非規則性などを
感知する聴覚と
生産能力に優れているということが
分かっています。



ぜひ、お子さんにピアノで繰り返し練習することで身につくコアな力を
「やりたくないことをする力」をも、身に付けさせてあげてください!!

今日はこの辺で^_^

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